年金制度のしくみ
企業年金のしくみ
企業年金基金には、原則として65歳未満の厚生年金の被保険者の方が加入します。
設計のポイント
掛金・給付の水準に配慮しつつ、持続安定性の高い制度を設計
予定利率(運用目標)
・運用目標となる予定利率は、5.5%から2.5%に引き下げ
掛金水準
- 従前の厚生年金基金制度とほぼ同じ掛金率に抑制(経過掛金0.6%相当を含む)
- 事業主のみのご負担
給付内容
企業年金基金 (後継制度) |
今までの厚生年金基金制度との比較 | ||
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主たる相違点 | 移行措置 | ||
第1年金 相当部分 |
確定給付年金(DB) | 終身部分は廃止 | 現行制度の加入期間を引継 |
第2年金 相当部分 |
確定拠出年金(DC) | 一時金選択が可能 | 「経過掛金」の設定 |
- まず、第1年金では、現行制度からDBに分配金を持ち込み、その加入期間を引き継ぐことで、新規加入員・既存加入員ともに、現行制度と同水準の給付を設計。
- 第1年金に必要な掛金の残余で、第2年金に対応するDCを設計。
→既存加入員の移行時の年齢により、給付ギャップが生じるため、これを緩和するための移行措置として「経過掛金」を追加。
概要
後継制度の概要は以下のとおりです。
掛金率 | |
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DB標準掛金率 | 1.0% |
DB特別掛金率 (18年0月償却) ※26年決済時点 |
0.7% |
DB特例掛金率 | 0.09% |
DC掛金率 | 4,200円/月 (1.0%相当) |
合計掛金率 | 2.79% |
※制度運営のための経費としての掛金(別途)
- DB(確定給付年金):給与月額×0.30%
- DC(確定拠出年金):400円(月額、消費税別)
その他の事項
DB | DC | |
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掛金の算定基礎 | 給与比例 (標準給与月額×1.79%) |
定額 (1人あたり4,200円) |
制度に加入できる最終年齢 | 70歳 | 70歳 |
支給開始年齢 | 60歳未満資格喪失:60歳 60歳以降資格喪失:即時 |
60歳~75歳の間で請求 (ただし、60歳までのDC加入期間が10年未満の場合は法令上支給開始時期の制約あり[例] 8年以上10年未満 ⇒ 61歳~70歳) |
支給期間 | 5年、10年、15年、20年 確定(保証あり)から選択 |
5年、10年、15年、20年 確定(保証あり)から選択 |
60歳以上の加入員への掛金について | 60歳未満までと同一 | 1,000円/月 |
※なお、既に自社でDCを導入されている事業主様は、原則としてDBのみでのご参加となります。